スピーカー: 最良のアンプ改造って何でしょうか?
- 28, 2010 21:29
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実はギタリストにとって最も劇的に効果のある改造の一つが、ギターアンプのスピーカーを変えることなんです。これで自分達の好きな音へとカスタム化していく方法として確実なんですね♪(Peter Stroud氏はこれ迄に非常に多くのスピーカーを取り扱ってきた経験から)古いヴィンテージのアンプでも、新しいアンプでも、特にお安めのアンプのスピーカーは、製造元の純正とか、セレッションのOEM製だったりと案外スピーカーの質が上手く誤魔化されてボチャ過ぎるというある意味普遍的な法則を見出したようです。これって本当に例外がない!って感じですので、スピーカー交換が実際に実に良く効果が現れる機材の改造ポイントになっています。
で、これから何が言いたいかというと、ちょっと一般的な枠組みというか、アプローチする時の視点というかをお話ししたいんです。これをぎゅっと濃縮した形でお伝えしますね♪
1)スピーカーの選択肢
まず嫌になる程の多種多様なスピーカーの選択肢があります♪ 1)新品、2)中古、3)ヴィンージといった視点がありますが、4)Celestion、5)Eminence、6)Jensen、7)Tone Tubby、8)Avatar's Hellatone、9)Weber& Scumback、10)Fane、11)Altec、12)JBL、13)Oxford、14)Utah等のブランドという視点からももちろん選択肢は多いです。
新品のアンプのスピーカー交換ですと比較的簡単で、ネットに各スピーカーの商品情報は溢れていますし、サウンドクリップはYoutubeに、試奏はお店にて行い、手軽に耳で確かめることができるいい時代になったと思います。
ヴィンテージアンプのスピーカー交換についても、効果としては非常に期待できます。といいますのも、体外は長い間を経てコーンはボロボロ、接着剤は剥がれてる、といったような散々屁たり尽くしたスピーカーであることが多いからです。但し、新品のアンプ程にはその屁たり具合が想定外だったり、各スピーカーを搭載した場合のサンプルサウンドや試奏が手軽とは言えない点ですかね。ただ、効果としてはありますので、信頼できるお店の人にアドバイスを進めていけばいいとは思います。
2)スピーカーの出力による特徴
・高出力なスピーカー(30~75W)は、より透明感があり、低域から高域まで広範な周波数レンジを一般的に持っています。
・低出力なスピーカー(15~25W)は、音がやはり中域に集まりがちな傾向であるのと、より低域がボヤケ、音が割れ始める限界も近いです。
以上のような出力に応じた傾向に対して、通常ギタリストは100~200WのJBL製、Altec製、あるいはEV製を選ぶ傾向がありました。ですが、最近はそれを上回る100W以上の高出力なコンボもありますので、必ずアンプの出力以上の十分な出力を持ったスピーカーを選ぶか、お店の人と慎重に進める必要があります。
3)スピーカーのSPLによる特徴
SPL(or Sensitivity)で96~100dBのスピーカーが搭載されている場合にも少し考える価値はあります。このSPL値が増えれば、アンプのボリュームや周波数特性は著しく増加します。これを逆に利用することもできます。古いスピーカーは極端な話50dBしかないものもあります。ちょっと、今のコンボが出力が大きいと思うなら思い切ってそういった古いSPL値の低いスピーカーに交換することでこれがかなり解消されるはずです(但し、インピーダンスは合わせないといけませんので、全ての場合に交換できる訳ではないです)。
4)具体例
Peter Stroud氏の好みはやはりCelestionだそうです:
( 「キャビネットの次は、やっぱりCelestionスピーカーでしょ♪」もご参考下さい。)
a) Celestion
・G12M-25: 非常に歯切れのいい中域が特筆に価する
・G12H-30 Anniversary: 25より透明感の点で優れ、より明確で歯切れのよいリズムが刻める
・G12H-30 Heritage (55-Hz): 同上
・Blue Alnico: 思い知ったかと言わんばかりのアルニコのクランチに圧倒
・Gold Alnico: 同上
・Vintage 30: マスターボリュームを持つアンプに最適
・G12T-75: 同上
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・ヴィンテージ: Fenderの高出力の"Concert"シリーズ、あるいは"Vibranto"シリーズに最適
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c) JBL
・E120& K120: Altec 417にいい感じで最適
5)オークション上での中古スピーカー購入
結構安い場合もあるので、どうしようか迷いますよね?その場合の購入時の注意を最後に。比較的、JesenやCelestionのヴィンテージは、いつも安心はできませんが、中には程度のいいものもまだあるようです。一例として、Stroud氏が以前購入したAltecは状態がよくなくボロボロだったようですので、むしろ古いAmpegやFenderのキャビに入ったAltecで探す方がいいでしょう。多くの古いAltecやJBLはコーン交換済み品のようですね。
・できるだけ、コーンが破れたり、穴の開いたものは避ける!
(結局どうしようもないものがオークションに流れている。そういうのが大半なので音質的に満足できるのは余程ラッキーでないと。。。仮にコーンを変えても次の項目の問題がまたある)
・コーンの交換済み品避ける!
(但し、返品が簡単に効くのであれば買ってみる勝ちはある。機能的に問題があるというよりはオリジナルと較べて音質が著しく悪いものが大半。なかなかそういった意味で"音"は明らかにでるので使えないものだとしても返品が難しい。。。)
・コーンが振動する時に摩擦音やきしむ音がしないという確認ができないものは避ける!
(こういうのは、精神上害はあっても一利なし)
・出品時に音を確認しているもの以外は避ける!
(「2年前に聞いたときは非常にいい音でした」とかいうのは×)
・発送方法も注意し、届いたら直ぐに動作を確認する。
(できれば2重に梱包してくれればベター。Peter Stroud氏は梱包が悪く即死状態で届いたことが何度もあった様子。やはり繊細な商品なので問題商品の場合に返品を確実に利用するため)
・「whizzer」コーンには注意!
(時々60年代~70年代のFane製やCelestion G12Hはもう一つのコーンがヴォイスコイル上のセンター部に着いている。これは本来はPAやベース用に高域を強調するためのものでギターでは全くとんでもない音になるので使えないguitar.)
【免責条項】
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