真空管の旅: パワー真空管とそのシグネチャー・サウンドに関するガイド8 ~6550編~

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今日でとうとうこの真空管の旅の記事も最後になりますが、今度はAmpegで有名な6550になります。(Power Trip: A Guide to Power Tubes and Their Signature Sounds P.8より)




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6550
  • NOS 電気特性仕様 (RCA 真空管マニュアル)
  • 構造的な分類: “beam power amplifier”
  • フィラメント電圧: 6.3 V
  • フィラメント電流: 1.6 A
  • 最大プレート電圧・ワット数: 600 V, 35 W
  • 最大スクリーン電圧・ワット数: 400 V, 6 W

1950年代半ばに導入され米国で製造されていた6550は、より大きなパワーと少ない歪みが求められるハイファイオーディオに最適でした。Ampegは1970年代に彼らのSTV(Super Vacuum Tube)アンプで6本のパワー管6550を使用していました。

ベースの演奏家には古典的なサウンドとはなりますが、非常にクリーンで、丸く温かみのあるサウンドが6550の特徴になります。なので6550は、一般的にはギターアンプで使われることはないのですが、1970年代位は米国のMarshallのディストリビューターEL34の代わりに6550を採用した多くのJMPギターアンプを販売しました。

(推定されるのは米国に到着するころには多くのEL34に欠陥が発生したため、そのディストリビューターは保証期間をしのぐためにこの6550の使用を決定したのでしょう。)




1970年初め AmpegはSVTアンプで6本の6550を採用. 写真の出展はChicago Music Exchangeから

KT88は一般的に6550の代用品になります。なので6550とKT88の間に著しいトーンの違いはありません。もしギターアンプに使用すると、両者ともタイトで明るくパワフルなサウンドで、わずかにオーバードライブなクランチとなり、他の真空管と比較するとほぼコンプレッション感がありません。

基本6550は大きなボリュームでクリーンなサウンドを保ち、パワーアンプの歪みの代わりにプリアンプの歪みを活かしてくれます。

The Midnight Special 1973 - 15 - Steely Dan - Reelin In The Years

チューブ& バルブ: 今& 明日

色々と真空管の歴史も含めその特徴を見てきましたが、最近のアンプメーカーは新しい音楽スタイルの要望を満たしながらも古典的なトーンを再現するように伝統的なブリティッシュな"バルブ"でもアメリカな"チューブ"でもアンプを設計しています。

何故、多くのギタリストはこうも依然として真空管アンプに夢中になれるのでしょうか? それは表現するには難しいのですが、大部分は理屈抜きに結局は自分が気持ちいいと思える生の、温かみのあるトーン故、変わることなく人気であり続けられるのではないでしょうか。

Power Tube Comparison


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