日本の国の貿易収支は赤字拡大なのに、何故いつも経常収支は黒字拡大なのか?

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2014年1月の(輸出額から輸入額を差し引いた)貿易収支は約1兆5000億円超の赤字で過去最大の赤字という報道です。

右の図のようにいつも年末年始の月度は悪くなるのが常なのですが、それでも凄いですね。

これって日本は買うだけで世界へは価値あるアウトプットができない国と見るのか?継続してアウトプットはしているがリーマンショックや東日本大震災・円安もありビジネスとしてまだ儲からない時期にある国なだけと見るのか?

ご存知だとは思いますがちょっとご紹介です。ちなみに、昨年2013年度の最終的な経常収支がどうだったかをこれから説明します。
 

 時事ドットコム
より

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あまり心配されても困るので最初の結論を言っておきますが、最終的な経常収支は下記の4つの項目の合計でして、日本の経常収支の見通しはこちら「2014年度わが国貿易収支、経常収支の見通し」によりますと、2013年度は貿易収支は赤字拡大になるものの、所得収支は黒字拡大になり経常収支は3年振りの黒字拡大で、5兆690億円の黒字(前年度の4兆3536億円)だそうです。

さらに来年度2014年度も一応黒字は拡大し、7兆582億円の黒字だそうです。これが単に日本の財政を確保するために、消費税率アップ、原発の再稼働、あるいは円安への単なる布石でないことを祈っています。

経常収支黒字減少のなにが問題なのか? - 安達誠司



   マイナビニュース
より

  貿易収支: モノの輸入と輸出の差額から算出
  サービス収支: サービス取引から算出
  所得収支: 対外直接投資や証券投資の収益
  経常移転収支: 政府開発援助(ODA)のうちの医薬品など現物援助から算出

そうすると、次年度も含め今のところは日本は経常収支の点では安泰でしょうね。でも長い目で見るともう国内産業が国際的な競争力をなくし衰退し始めているサインが貿易赤字とも言えます。

しかーし、私の結論は分析してみると必ずしもそうとは言えず、まだ見極める必要があるということです。その理由は簡単で自分で分析もしてみましたが、こちら「外務省の国際収支統計」から経常収支や貿易収支を眺めてみました。

すると過去は上がり肩であったのが、2008年9月のリーマンショック、2010年10月位から2012年9月迄続いた円高、2011年3月の東日本大震災で3度のダメージを受けているため、景気の点で輸出が伸び悩んでいる状況のように見えてしまうからです。


というお話を例えると、才能もセンスもある企業がありこれまで素晴らしいモノを作り、海外に輸出を長年していて利益も右肩上がりでしたが、ある年にリーマンショックで不景気になるとそれまで買ってくれていた会社は景気が悪いことを理由に買う量を減らしてきました。

その景気も少し回復してやっと買ってくれるかな?と思った頃には円高で実質9万円だったものが11万円もするようになってなかなか販売台数が伸びるようには感じられません。そこに来て、今度はそれを生産している工場がある仙台が大地震になり生産が中断し、売りたくても思うように生産できない状況が続きます。

また、そこにきてこれまで切り崩していた貯蓄も段々目減りし、工場の日々の維持経費も物価の上昇により原材料費も年々高くなっています。そこでアメリカが主要なお客様だったのを考え直し、徐々に他のお客様を開拓し増やして行きつつあるのがここ最近の状況です。

果たしてこの会社は今後どうなるか? 見守っていくしかないのと、やはり海外の影響を受けないようにリスクヘッジの対策を今回を教訓に行うべきです。その点は、日本はちょっとは対策が出来ているらしく、貿易収支が変化したらどうなるかを知っていて、下記のような法則があることを理解していました。

  • 貿易収支黒字 = 円高
  • 貿易収支赤字 = 円安

円安になればなるほど所得収支がどんどん増える、つまり対外直接投資や証券投資の収益がどんどん増える仕掛けをしていました、それが日本の国の貿易収支は赤字拡大なのに、何故いつも経常収支は黒字なのか?の答えだと思っています。

田中康夫 貿易赤字は怖くない!?「経済常識」のウソ 11/12/03


2014年1月貿易収支、過去最大の赤字 菅長官、輸出持ち直しへ期待感(14/02/20)


過去最大の赤字 13年の貿易収支、財務省発表


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