あのエフェクターを自分のアンプに繋げるとどんなトーンか分かる方法!?

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こちらPremierGuitarさんの記事「What does a pedal sound like?」より、周波数で見たサウンドの分析内容をご紹介です。

その理由は、エフェクターはやはりアンプに繋がないと音が出ない!!ですよね。これって当たり前なんですが、そこはそのエフェクターがなくても記事を書いたり、各自がどんな音がするか予想を立てる時に、実はアンプに繋がなくても、あるいはYoutubeなどの音源から自分のアンプに繋いだ場合に出る音のイメージを何はともあれ、せざるを得ない状況だから少しご紹介したいと思っています。

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少しでも、音はそうやって出るんだという傾向と対策を知っているだけでも結構違うと思いますよね。ちなみに、これからお話します内容は、オーバードライヴ、ディストーション、ファズに当てはまります。

まず、ギターから出た信号は歪みますと倍音が生成され、ハイゲインや激歪みのディストーションはさらなる倍音が生成されます。



パワーコードをクリーンで弾きますと、弦の本来の揺れは直ぐに収まり基本周波数よりはずっと音の小さい幾つかの倍音(恐らく110Hzと165Hz)が残る程度にになります。もっというと、一般的にはクリーンなパワーコードには1kHz以上の倍音はほぼありません。ということで、クリーンなアンプでは2kHz以上のレスポンスはあまり重要ではなくなります。



この同じパワーコードをもしファズのエフェクターで弾くとどうでしょうか? 今度は余裕で2kHzを超える倍音が含まれてくるようになります。そうしますと、アンプとしては2kHz以上でのレスポンスが必要になってきます。

オーバードライブはファズよりローゲインですので倍音はより少ないですが、それでもやはり多目です。ですので一般によりタイトなローエンドとするためにクリッピング前段で低域は減らし、スムーズなオーバードライブにするためにクリッピングの後で高域を減らします。これが高域と低域に谷ができる「ミッドハンプ(mid hump)」と呼ばれる中域を強調するトーンの特徴として現れます。

偶然か否か、多くの Fender blackfaceは「scoop」なクリーン・トーンとなっており、この逆で中域をかなり削ぎ落としたような特性になっています。が、その代わりに低域が強く、高域はキラキラした高域になっています。このレスポンスはちょうどコードやリズムを刻む時に最適な特性となっています。その一方で、ブルースなどのソロではちょっと音の薄さが出ちゃうかもしれません。



なので、偶然にも Fender blackfaceだと中域を強調するオーバードライブを足しますと、あらまぁブルースのソロにもマッチしたトーンが出せるという種明かしになっています。なので、ミッドがヘヴィーなアンプにオーバードライブを足しても逆にあまり満足得られないかもしれませんね。

ここら辺が実はMarshallやDiezelなど最近のアンプでミッドカットが流行ですが、ある意味最先端などと誤解している方がいますが、昔からあるものが久々にリバイバルしただけでとも言えます。そう、新しいもの何て原理まで辿れば世の中そんなになく、流行や傾向が定期的に繰り返されているだけのお話かもしれません。

1967 Fender Stratocaster with blackface Fender Vibrolux Part 1


同じように、ファズだとどうでしょうか? ファズは高域も低域もレスポンスが広く、そうミッド中心の Marshallなんかと最高の相性となります。このファズをじゃあ Fender blackfaceに足すとどうでしょうかね? そうです、残念ながら Marshallほどは満足いくトーンにならず逆に薄くけばけばしいトーンとなります。

Joe Bonamassa JBF3 Fuzz Face Demo with Vintage Marshall Amps


このようにエフェクターのトーンを語るときには、ご自身のアンプのトーンスタックの周波数レスポンス、出力トランスフォーマ、スピーカー、フィードバックトポロジー、などなども語る必要が出てくるでしょう。

そのため、初期の歪み系エフェクターはほぼ意図的にあるアンプのトーン特性を補うように設計されていました。しかーし、難しいのは最近の歪み系エフェクターは高い次元でのトーン設計を行っており、試したアンプに基づいて色々なバリエーションがある傾向が強いようです。

で、もう一度最初の冒頭に言ったお話です。実はアンプに繋がなくても、あるいはYoutubeなどの音源から自分のアンプに繋いだ場合に出る音のイメージを何はともあれ、せざるを得ない状況だとして、あなたのアンプにあったエフェクターはどういうものが理想か答えられます、よね? そう一般的に自分のアンプが弱い周波数帯域を補えるだけの、強い周波数レスポンスを持ったエフェクターが良さげだということです。

まあ、これだけ分かっても実際にはやはりトライ& エラーになったり、借りて試したりが必要ですが、闇雲に試すよりは理論的でいいとは思います。少なくとも、進められたとしても前提となるアンプが自分のアンプと同じか逆かで、ある程度そのお奨めが自分に合っているか、いないかが自信をもって決められると思います。そう、できれば自分の持っているアンプと同じ、あるいは同じものがなくても同じタイプのもので試奏するのがいいんですね。


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