【情報開示による安心感】原子炉発電事故とその周辺について

まず、不安ですね~原子炉発電。今日は不必要に不安にならず、ご自分でもある程度お子さんにそれなりに説明ができる、ご自身でもご判断ができるよう努めてご説明します。

1.放射能を浴びると何故悪いのか?
まず、原子炉発電ですがご心配なのは放射能でしょう。では放射能を浴びると何故悪いのか?

それは放射能を浴びると人間の体内の細胞の一部が何らかの形で破壊される可能性が高いからです。

仕組みはこうです。まず放射能とはエネルギーの高いγ線(あるいは場合によりX線)とも呼ばれるものや、それよりはエネルギーの低い(電子または陽電子からなる)β線なんです。

が、これら放射能はエネルギーが高いがゆえに放射能や放射能物質が体内に入りますと、体内の細胞、もっと言うとDNA細胞と反応を起こしてしまいます。

その反応が起こる=細胞の一部が違う細胞になる可能性がある=細胞が一部破壊される可能性がある、と言うことになります。

そうしますと、その中途半端に一部破壊された細胞はまだ生きていますのでそのまま生き続けますと癌になりやすい細胞となる場合が多く、引いては色んなところが癌となる可能性があるからなんです。

特にお子さんが注意しないといけないのは、お子さんの細胞はまだ人間として成長中ですので、一部が破壊された細胞が多いとその破壊された細胞も成長が進みます。そうしますと一部破壊された細胞から正常な細胞が生まれる保障はありませんので。。。。そのまま成人になるとどうなるのでしょうか?

2.我々人間は日常でも毎日放射能を浴びています
しかし、実際には自然には普通に地面や宇宙から来るγ線やβ線が微量飛び交っており少なからず人間は必ず被爆しています。しかし、極々無視できるほどの被爆になります。今回気にしているのは

1)その度が超えていること
2)目に見えない形で我々の周りに迫ってくる

からなんです。(上の図と見比べてみてください。その指標として、東京-New York間の往復飛行で0.19mSv、人間は世界平均で見ますと年間約2.4 mSvの自然放射線に被曝しています。月にすると約0.2mSv、1日にすると0.007mSvです。)

3.生産者は安心も一緒に提供するための仕組みを
色々と難しいことも多いとは思いますが、是非是非放射能レベルの見える化で、提供者の方、また引いては政府も含め、我々消費者に安心も一緒に提供する仕組みを工夫してくれませんか?

参考値として、通常の平均値と、今回の出荷品のサンプル値のシーベルト値を例えば表示してみるとか、「通常の場合の2倍以下」だけの表示でもいいのではないでしょうか?

風評も含め(原発は専門家に任せ我々素人が直接解決のできる問題ではないという意味で)放射能のレベルが問題ではなく、この見えない不安をまずは払拭していくのが今一番の私達日本人の問題だと思います。

その結果、本当に意味のある放射能レベルの点のみに皆が注意し、今後摂取し続ける場合にはどうなるかや、その他の重要な検討を行える環境を作るべきだと思います。


4.不必要に被爆しないための注意点
心配をまず払拭するには、原発の近くにはまず近寄らないということです。物理的に放射能を浴びるものから遠ざかることです。じゃあ遠くにいる人は安心か?では何故連日TVで注意を呼びかけているのでしょうか?

例えば心配なのはヨウ素です。このヨウ素というキーワードは最近よくTVで見かけますので大事です。しかーし、通常のヨウ素(53)自体はヨード(沃度)とも呼ばれるように、我々日本人は海藻などから自然にヨウ素(53)を摂取している元素です。

人間の体内で甲状腺ホルモンを合成するのにヨウ素(53)が必要なものであるためで、このように人間にとっては必要な元素になっています。

何故なら、人間の体内に摂取、吸収されますと、このヨウ素(53)は血液中から甲状腺に集まり、蓄積され、甲状腺ホルモンを作るために使われるまで待ちます
(例えば、大陸の中央部ではヨウ素を摂取する機会がほとんどないので、ヨード欠乏症による甲状腺異常が多く発生したということです。)

えっ、じゃあ大丈夫なんじゃない?いえいえ、「2)目に見えない形で我々の周りに迫ってくる」といいましたが、その点が問題なんです。仮に原発問題が一段落しても我々が次に注意をしないといけないのがヨウ素131(131I)汚染です。これが毎日報道されているものです。

さらに実は報道にないと思いますがセシウム134,137汚染(134Cs, 137Cs)、キセノン133もあります。このうちセシウム134,137汚染は非常に深刻ですので、そのうち報道もあると思っておいてください。

ちなみにチェルノブイリ原発の場合には、実際に放出された放射能はどうだったか?愛知県衛生研究所によりますと、まず1)キセノン133(半減期5日)が55.7 %、2)ヨウ素-131が9.0 %(半減期8日)というように約1年以内に半分の放射能の量になる短命な放射性物質が約98 %を占めていました。ですので、極端に言ってしまうとこのヨウ素131(131I)、セシウム134,137(134Cs, 137Cs)、キセノン133でほぼ全てですので、一つ一つ見ていきましょう。

4.1 放射性ヨウ素131
このヨウ素131は上で説明したヨウ素(53)とは全く違うもので、このヨウ素131が曲者なんですが、原子炉で強引に作られたもので自然界には不安定に存在する元素です。このヨウ素131は放っておくとβ線を放出して持っているエネルギーを全て放出し終わるとある意味無害な元素キセノン(これは全くキセノン133とは別もの)になります。

そう、このヨウ素131もやはり甲状腺に集まってきますので、γ線の被爆も問題なのですが甲状腺のヨウ素131によるβ線被爆が問題なんです。なので体内、特に甲状腺に残るヨウ素131がTVで取りざたされている理由ですね(確かに、チェリノブルイリ事故は確かその後4000人もの子供が悲しいことに甲状腺癌となりました)。

しかし、約8.04日で放射線は半分の量に減っていきます、そして約3ヶ月もすれば放射線はなくなります。ある意味保存しておいて、放射線がほぼない状態になってから摂取すればいいんです。

東日本巨大地震:東京の浄水場で放射性ヨード131検出(上)
東日本巨大地震:東京の浄水場で放射性ヨード131検出(下)

よく言われるのが、これを人が摂取する経路として牧草→牛→牛乳→人と言われています。牛乳中の放射性ヨウ素濃度は牧草上に沈積した3日後にピークに達すると言われていますが、さらに約5日で半分にまで減ります。さらに放出量が大きい場合には飲料水、空気などを通る経路も注意する必要があります。
(都内の金町浄水場からも放射線性ヨウ素131が検出された以上、福島原発はここまで来てしまっています)。

但し、3ヶ月で放射線はなくなります、待てば必ず放射線はなくなります。なので、後は心配するのはその放射線の量だけですので、牛乳は加工製品に使い3ヶ月もすれば、水も3ヵ月後にはほぼ問題がなくなると考えられています。

4.2 放射性セシウム134, 137
次にセシウム134やセシウム137ですが、これは存在する期間が最も長くかなり深刻です。例えば、セシウム134約2年で、セシウム137(チェルノブイリ事故の時には全体の1.2 %)は30年でないと半減しませんので、環境残留性の高い厄介な放射性物質です。その間に、これらは土壌から野菜や穀物を経て、あるいは肉や魚を経て人間が摂取する可能性があります。ですので、これだけは放射性レベル上問題のないとされる、信頼のあるものを選んで買うしかないです。今はそこまでしか言えないのが現状ではないでしょうか。

4.3 放射性キセノン133
最後に残ったのはキセノン133です。これは放射能が放出され続ける期間も非常に短く、実は体内に残らない元素になるため、人体へ影響を与える可能性がほとんどないということであまり問題視されてないようです。

と言う訳で、これを知って日頃生活しているか、していないかで、かなりTVの見方も変わりますし、ご自分のこの状況に対する姿勢も変わると思います。ある意味99%は不要な放射能を防ぐための努力ができると言ってもいいと思います。

放射能というキーワードに対して
2つの指標、つまり、ベクレルという言葉とシーベルトという言葉が錯綜していますが、下記のように放射能の強さがベクレル、放射線を受けた影響がシーベルト、になります。

何故このような言葉の使い分けをするかというと、放射能(ベクレル)が強くても影響(シーベルト)は小さいこともありますし、逆に体内に蓄積する物質であれば放射能(ベクレル)が弱くても影響(シーベルト)は大きいことがあります。

計算方法はこちらのサイト

放射能の強さがベクレル:1 秒間に原子核が崩壊する数、つまり放射能の強さを表します。
放射線を受けた影響がシーベルト:まず、被ばくによる影響を評価する際には放射線が当たる臓器などの組織が1kg あたりに吸収する放射線のエネルギーを計算します。.....

で間を割愛していましますと、最終的に放射線が当る全ての組織についてその値を計算し合計した値が全身への影響の評価値(実効線量) で、これがシーベルトになる訳です。ですので、我々としては何シーベルトか、つまりどれだけ人体に影響を与えるかの指標を信じていた方がかなりの確率でいいことになります。

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