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まあ、何となくセンスのある方は皆このTubeSyncに注目し始めましたね。こちらで日本で初めて詳細を丁寧にご紹介させて頂いてから、あっという間に色んなところでいろんな方が書き始めていまーす。(唯一私より日本で簡単に触れられていたのはこちら「guitars.grrr」さんでしてたが)

NAMM 2011: Orange Ampsが真空管の自動バイアス技術DIVOを採用 ~真空管のバイアス調節を最適化~

ということで、このDIVO技術の重要性を日本で初めて指摘させて頂いたこちらで、どんどんご紹介していきます。こういうグローバルで普通に皆知っていることを日本もちゃんと知るべきですし、知るチャンスを本来は日本の業界がどんどん自分達で行わないとダメなんですが、日本は遅れています。。。。



既に、私が調べただけでもOrange Amps、Hiwatt UK、Volt Amplifiers、Wienbrock Amplifiers、Audio Kitchen Amps(ベースアンプのみ)、Mitch Laddie氏のMesa/Boogie F-50が採用したようですので、まあ次の題材は古くはThe Who(UK)Killers(UK)、新しくはArctic Monkeys(UK)Coldplay(UK)The EnemyがユーザーのHiwattアンプからです。

Hiwatt Launches TubeSync - TubeSync Equipped Custom 100 Head


例えば、Mitch Laddie氏曰く、このシステムの導入で何となくではなくはっきりとした変化が現れたそうで、特にレスポンスとトーンが10倍くらい改善されたように感じるとの事で、具体的にはローからミドルにかけて非常にタイトで、分厚く、全てにおいてパンチ力が増したとの評価です。

Tubesync-does-it-Hayden at Musikmesse Frankfurt 2010


KBO DynamicsのTubeSync開発ストーリー

KBO Dynamicsの共同設立者兼開発者のAndy Fallon氏とColin Arrowsmith氏は、実は彼ら自身はギターを弾く趣味はなくAndyは自動車や軍事関係の技術者、Colinも電子工学や真空管のエキスパートでした。が、彼らなりに自分達の経験を元に何度も何度もブレインストーミングを繰り返し試行錯誤を経て一心不乱にこの「真空管マネジメント・システム」キット開発に取り組んだ結果として、まずWhite Stripes、The Who、そしてBlack Sabbathがこのキットを使ってくれることに成功したようです。この大物アーティストの採用を受け、多くの主要なアンプメーカーがどうも興味を一斉に持ち始めたようですね。

ある程度の仕組みはこちら「NAMM 2011: Orange Ampsが真空管の自動バイアス技術DIVOを採用 ~真空管のバイアス調節を最適化~」でご説明していますが、真空管アンプのパフォーマンスをモニターしているため、例えば真空管の異常加熱など色んな問題も回避する工夫がなされています。そのために、実は2年前の2009年には「Durham and Wearside heat of the nebusinessawards 2009」でイノベーション賞を受賞しています。

その際の結論は、真空管アンプは確かに最新技術に基づく製品でなく、戦中に開発されたブラウン管TVやラジオに使われた既存技術を用いているだけで、実は70年代にはその技術も廃れたものだと。なので、そんな真空管アンプを再度、自然なサウンドを好むオーディオ& ギターアンプ市場のハイエンドユーザーの力を借りてメスを入れて、温かで柔らかなトーンを目指したということです。

が、結論はサウンドは変えないだったそうで、その理由は兎に角縁の下の力持ち的に粛々と真空管アンプの問題を絶えずモニタリングして探し、発見したら(事前に対処して出力トランスファーが逝っちゃうような致命的な故障にならないよう)それを解決する、兎に角1つ位真空管が逝っちゃってもアンプからの出力は問題なく出力できるように真空管をマネジメントする、あるいは単に真空管を買ってメーカーに頼まなくてもそのまま挿せば問題なく動作する、それが求められているものだったとの結論に達したからだそうです。

KBOはコンセプトのよさから数千万円の資金を得ることに成功したのも、この開発が成功した理由だったようです。何故ならこの開発に、彼らは市場で入手できる部品を用いたものの売りとなる独自なアルゴリズムの完成に1年半の時間と3000万円弱の開発費が掛かっていましたので。ちなみに、既に特許もまもなく取れる?ようで、似たような製品はないと自信満々なようです。

「We don’t think there’s a similar product to this on the market and we’re hoping to receive a patent in the next couple of months.」
さてさて、この製品は今に始まったわけではなく、NAMM 2011のちょっと前からありますので初披露というわけでもないですがいい機会ですのでご紹介します。

な~んとなく分かりますか?そうです、これどんな真空管に対してもパワー管の自動バイアスが行える機能を搭載した基板ボードなんです。いやはや良さげな感じがプンプンなんですが、どうやるの?幾らなの?などちょっと見ていきましょう♪メーカーは英国KBO Dynamicsという会社が考えたアイディアで「TubeSync」はその商標です。


こういう記事はやはり楽しいですね。この製品は単にデジタル的に非常に正確に制御できるだけでなく、色々な種類の真空管に対して自動バイアスできるんです。

Hiwatt もTubeSyncのDIVO技術を採用 ~パワー管の自動バイアス技術~



この新しいDIVO技術は、出力パワー管のポテンシャルを完全に引き出せるようにバイアス調節を自動に行う技術になります。どうやっているかというと、要はアンプのパフォーマンスをモニタリングしていまして(例えば、カソード電流を最小閾値電流からスタートし、規定の+/- 0.5mAまで合わせ込んだり、バイアスカレントのマッチングを取ったり、また歪みを対称に(歪み率を最小に)するような最適化をしているとのことです。さらに、ここからはノウハウだとは思いますが、入出力のピークをモニターして理想的な増幅率に持っていったり、あるいは(低域の限界が決まる)磁気的な動作ポイントをモニタして磁束レベルを調節したりと色々なモニタを実は 行っているかもしれません)、パワー管の準備が整うまで半分のパワーで駆動させることで致命的な真空管の故障も回避しています。

また、DIVOシステムはアンプがパワーオンされると毎回内臓された専用のテスト回路でパフォーマンスのテストをしていますので真空管のパフォーマンスを絶えず最適化できるため、その結果としてアンプの信頼性が高まります。

NAMM 2011 - Orange Amps


なので、DIVO技術によって全く新次元のトーンがオプション的に実現できるのが売りでして、例えば世界で初めてEL34、6L6、6550、KT77やその他パワー管を同じアンプの中で色々ミックスして挿したり!、マッチングさせたり(これはマッチングしてないものでも現状できうる限り最もよい状態にする)!という未だ嘗てない凄い可能性を秘めていると思います。

さらに、絶えず最適化できることで真空管の寿命も必要以上に縮めることなく(むしろ寿命を延ばします)、(あまり言いたくありませんがアンプメーカーへ)バイアス調節や純正のパワー管購入をお願いする必要もなくなります。

DIVOは非常に簡単に真空管アンプに組み込めるようでして、そういうわけで第一弾としてOrange Ampsは今度のRockerverb 100をDIVO対応済みにしていまして、オプションとしていつでも提供するようです。その他のOrangeアンプや、ほとんどのブランドのアンプに対しても、Orange Ampは「DIVO Orange Tube Sync OV4」を単体でも提供するとのことですので暫らくは頭の隅に置いておいて下さい。きっと良いことが近い将来絶対ありますって♪

下の写真は本格的な「TubeSync Bias Engine V4」キットですが、簡易な基板のものももあり、3万円ちょっと(£225~)からとなっているようです。





是非々、この時代を変えるような革命的な製品にちょっと目が離せません。

NAMM '11 - Orange Amplifiers DIVO TubeSync
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