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天体観測に関して下記の3大要素をまとめた、総合的な望遠鏡と架台の選び方ガイドを目指しています。
あるいは自分の用途や予算に合った望遠鏡を選ぶ際の指針として貰えれば幸いです。

  • 望遠鏡の選び方に関する詳細な情報
  • 経緯台と赤道儀の比較情報
  • 天体望遠鏡の主な方式の特長と利点・欠点

2023/08/30のスーパームーン前日 2023/08/31のスーパームーン当日

【望遠鏡の選び方に関わる重要項目】
項目 説明 重要度
口径(有効径) 対物レンズ(鏡)の直径。暗い天体も見える。8cm以上が望ましい。
架台 経緯台、赤道儀、自動導入機能の有無。安定性と操作性に影響。
焦点距離 対物レンズ(鏡)の焦点距離。高倍率や低倍率の観測に影響。
口径比(F値) 焦点距離を口径で割った値。天体写真に影響。
サイズ・重さ 収納や運用の容易さに影響。自分の体力と相談。
分解能 理論値であり、実用上は無視してよい。

倍率について:
倍率は簡単に計算できます。必要な情報/数字は焦点距離と接眼レンズ/アイピースの焦点距離の二つだけです。例えば私が持っているVixen R130Sfだと焦点距離は650mmです。また付属の接眼レンズ/アイピースの焦点距離は20mmと6.3mmです。

情報表示場所 焦点距離 倍率 コメント
650mm - 焦点距離は見る目的により深かい方がよいか、浅い方がよいか変わります。
惑星など高倍率で見たい場合には焦点距離は深い(=長い)方が良いし、銀河や星雲などを見る場合には双眼鏡位の倍率でよく浅い方がよいと言われています。
20mm 32.5倍 この位で月全体が見られる倍率です。約30倍でも月のクレーターがはっきり見えます。星雲・星団も低倍率が基本です、我々の地球から一番近い隣の銀河はアンドロメダ銀河ですが大きさは月の実は何倍もの大きさです(実際は光が弱くてそこまでの大きさではなかなか見えませんが)。
6.3mm 103.1倍 これ位になると土星は豆粒くらいの大きさですが見えて、土星の環っかや、環の濃炎・カッシーニ溝が何となく見えるかな?位で見えます。しかし、この倍率から地球の自転があるので対象の移動が早くなってきます。そのためこれ以上の倍率だと赤道義などで自動追尾できないと土星などでも十秒程度で視界から消えてしまいます。

【架台の比較表】
項目 経緯台 赤道儀
取り扱いの容易さ 容易 一定の慣れが必要
価格 一般的に安い 一般的に高い
重量 軽い 重い
星の追尾 手動で難しい 比較的容易
高倍率観測 不向き 向き
写真撮影 基本的に不向き 可能
自動追尾 自動導入経緯台あり ほとんどのモデルにあり。
初期設定 簡単 極軸合わせが必要
機動力 高い 一定の設置が必要
用途 短時間の観測、初心者 長時間の観測、専門家
電源 自動導入型が必要 自動導入型が必要

【天体望遠鏡の方式別の特長と利点・欠点】
方式
特長
利点
欠点
屈折式 全般 レンズを使用 取り扱いが容易、メンテナンスフリー、筒内気流の影響が少ない 高価、重い、色収差がある
アクロマート 赤色と青緑色の光の収差を補正 比較的安価 色にじみが目立つ、特定の用途に限定される可能性あり
アポクロマート 色収差を大幅に補正 色収差がほぼない、高性能 高価
反射式 全般 凹面鏡を使用 色収差がない、大口径が安価、視野中心部がシャープ 光軸調整が必要、筒内気流の影響が大きい、像のコントラストが低い
ニュートン式 斜鏡で光を鏡筒外に導く オールマイティ、安価 コマ収差がある
カタディオプトリック式 全般 レンズと鏡を組み合わせ 収差の軽減、多様な光学系が存在する 光軸調整が必要、筒内気流の影響が大きい、像のコントラストが低い
- シュミットカセグレン 補正板を使用 コンパクト、高倍率での観測に適している 重量がある、温度順応に時間がかかる
- マクストフカセグレン メニスカスレンズを使用 光軸が狂いにくい 重量がある、温度順応に時間がかかる

【若干の補足】
  • 屈折式のアクロマート:特に広視野望遠鏡(RFT)としても存在しますが、これはマニア向けに大きく広がった星雲や星団を低倍率で観察するために特化して作られたものです。初心者は普通は手を出さないと思っておいて下さい。

  • 反射式のニュートン式:写真撮影でコマ収差を補正するために「コマコレクター」と呼ばれる補正レンズが使用されることがあります。

  • カタディオプトリック式:シュミットカセグレン式とマクストフカセグレン式が主流です。どちらもアメリカの大手メーカーが普及させたものです。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

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さて、3年振りに最近のマイブームを書きます。お題はエスプレッソなのですが、いつものように国内では全く内容の薄いものばかりなので、いつものように海外の情報を織り交ぜて、論理的かつ嗜好性の点で参考になるような記事を書きたいと思っています。徐々に本内容は充実させていきますね。

住所を知らなくてもSNSからギフトを贈れるサービス「giftee」は、au IDでなくても登録OK♪
高円寺にあるCoffee Ampって何だろう?
猿田彦珈琲のワークショップ@表参道 COFFEE HOUSE EUROPEAN #ヨーロピアン驚きの体験
表参道のOmotesando Koffee行ってきました。
話題のコーヒー入り炭酸飲料『エスプレッソーダ』を発売前体験♪

それで最初にですが、各コーヒーの作り方? コーヒーの器具?をざっとまとめて外観していきましょう。世の中には大きく分けると、コーヒーを作る器具は4つだと思います。正直なところ、あとサイフォンやエアロプレスみたいなものもありますが、それは追々追加していきますね。

1つめはエスプレッソマシーンです、これはスタバなど最近はお店に置かれることも多くなりました、専門性の高い装置です。あの濃いエスプレッソは9気圧も掛けて抽出しているんですね。お店でしか楽しめません。

2つめはマキネッタ (Macchinetta)、私はよく日本で急須が昔はよくあったように、イタリアでは一家に一台という感じ、と言い切っちゃっています、分かりやすいので。気軽にバーに行けなかった時代に普及したといわれていますね。

3つ目はフレンチプレス、コーヒープレスとも言います。日本人はフライドポテトもフレンチフライなどと言ってフランスという冠言葉をつけがちですね。笑 これ是非コーヒーの味を楽しむ方法として、ドリップしか自宅では飲まないという人にも試して欲しいです、特に若い人は知らない人が多いので。

4つ目は皆さまご存知の、ドリップです。日本人はこのドリップが昔ながらの喫茶店含めて馴染み深いと思っています。このドリップは兎に角カップフォーミング(評価項目)で言うところの、クリーンさ、スムースネスさが特徴で、ある意味雑味でもあるコーヒーの油分がある程度フィルタリングされるので、安定して美味しいコーヒーが飲めるのも普及した理由の一つでしょうね。

コーヒー豆の
挽きの粗さ
エスプレッソ
マシーン
マキネッタ
(ブリッカ)
マキネッタ
(ブリッカ以外)
フレンチプレス
/ドリップ
特徴
9気圧
2~3気圧
1~2気圧
1気圧
粗挽き
苦味が少なくスッキリした味わいになる
濃度は薄くなるので、量は多めに使う
中粗挽き
グラニューム糖とザラメの中間位
最もバランスのよい味になる
細挽き
グラニューム糖位の粒の細かさ
苦味やコクが強調される、水出しコーヒーにも向いている
極細挽き
ほとんどパウダーのような細かさ
苦味が際立ち、エスプレッソにピッタリ

また、現時点での個人的な結論としては、下記です。



案外頭に入るまでは何度も思い出したり、忘れたりします。ということで自分用ですが、シマノの各世代のコンポーネントの発売時期のまとめです。参考はwikipediaです。


Google


[時系列] 各世代のコンポーネントの発売時期



チューブラーの選定について


本内容は主に下記のサイトから評価の観点をまとめてみたもので、さらに独自の時間を掛けた調査に基づきます。

ロングライドにおすすめのタイヤ(チューブラー編)@ フリー自転車整備士のロードバイクへの本音
チューブラータイヤ インプレッション @ To-yoのブログ
【プロ厳選】おすすめロードバイクタイヤを価格帯別にご紹介 @ Bicycle Post

目標: 国内ではチューブラーおよびその製品については情報が非常に欠落していると感じるため、チューブラー
製品を切り口に、これをを俯瞰できることを目指します。

さらには、望むらくはこれを元にどんどん悪しきチューブラーの噂がなくなり、正しいチューブラーの選択肢が日本国内で
広まることで、より楽しく充実した個人のロードバイク生活に貢献できれば幸いです。(理想だけは高いです)

使用チューブ:固めの耐久力あるものならContinental製、チューブラーならではの乗り心地、柔らかさが好きならVittoria製か。
携行の予備チューブ:Continental製は嵌め難いので、Vittoria製のチューブラータイヤを携行か。

私もZIPP404でチューブラーを使用していますが、Vittoria Corsa Evo CXなどはラテックスなので数日で完全にプヨプヨに空気抜ける感じですが、Vittoria stradaはブチルなので原理的にはクリンチャーのチューブと同じでメッチャ空気圧が持ちます。こう言ったところも自分が持っていたチューブラーのイメージと違うところです。

セミプロ以上のレベルなので良いタイヤしか履かないからというのであればCorsa CX一択かもしれません。が、アマチュアであればRUBINO PROがブチルなので長距離なら例えばRUBINO PROで十分かもしれませんね?

各社のチューブラーの総合情報
メーカー名 モデル名 ブルベ
お奨め
(ファンライド)
ヒルクライム
お奨め
(山岳系)
レース
お奨め
価格
(実勢
価格)
チューブ
素材
サイド
配色
空気
保持力
嵌め
易さ
センター
出し
グリップ
転がり
良さ
耐パンク性 耐久性 スピード
安定性
乗り心地 バルブコア
着脱
Vittoria Corsa G+ Speed
&
&
&
1.65万円
()
ラテックス
肌色
C
A+
A++
A+
A+++
A+
A++
A++
A+++
可能
Corsa
-
-
-
0.37万円
()
ブチル
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
Corsa CX Elite Tubular
(旧 Corsa Elite)
-
-
-

()
ブチル
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
[基準]
Corsa CX
&
&
-
1.35万円
(10000円)
ラテックス
肌色
C-
-
-
A+
A++
-
B
A++
A++
-
RUBINO PRO Tubular
-
-
-

()
ブチル
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
STRADA
-
-
-
0.412万円
(2000円程度)
ブチル
肌色
A
B
-
B
-
C~B
-
-
C~B
可能
Continental Competition
-
-
&
1.45万円
()
ブチル
-
A
C
B
A++
A++
A++
A+++
-
A++
可能
GP4000
Grand Prix 4000
&
&
-
1.45万円
()
ブチル
フルブラック
A
C
-
A+
A~A+
A++
A~A+
-
A
-
Sprinter
&
-
-
0.74万円
()
ブチル
フルブラック
A
C
B~A
A
A
A
A
-
B
-
Giro
(&)
-
-
0.39万円
()
ブチル
肌色
A
C-
C
B
B
B-
B
A
B
不可
MICHELIN PRO4
-
-
-
1.08万円
()
ラテックス
-
C
A
-
A+++
A
A++
A
-
A+++
可能
TUFO S3-LITE
-
-
-
0.64万円
()
ブチル
フルブラック
A
B
A
C
A
A
A
-
B
可能
S33 PRO
(&)
-
-
0.37万円
(0.4万円)
ブチル
フルブラック
A
B
B
C
A
B~A+
B
A
C
可能
JET PRO
(&)
-
-
0.37万円
()
ブチル
フルブラック
A
B
B
C-
A+
B
B
A
C
-
評価の判断基準:
A・・・「特筆」や「素晴らしい」など特徴的な表現、
B・・・「優れている」などの一般的に褒める表現、
C・・・「良くはない」や「課題あり」などネガティブな表現、
+(-)・・・・似ているが微妙な差異がある時の表現


[用語集]
  • グリップ:
    カーブでも安心して曲がれるように、タイヤが地面を掴んでくれる感覚がグリップ。
    その差はタイヤのコンパウンドの差ですが、一般的にグリップの良いタイヤは柔らかく摩耗が早いとも言われています。

  • 耐久性:
    上記の説明の通り、一般的には耐久性とグリップはトレードオフの関係と言えます。
    但し、コンチネンタルのGrand Prix 4000S2のようにグリップと耐久性が両方良いタイヤもあります。
    時々「耐久性」と「耐パンク性」を混同していますが別の問題です。

  • 耐パンク性:
    耐パンク性能を上げるには、2つの方法があります。1つめは、ゴムを分厚くする方法。
    もう一つは高性能な耐パンクベルトを内側に仕込むという方法。
    後者の方法であれば、走行性能を犠牲にせずに耐パンク性を上げることが可能です。
    耐パンク性だけで考えれば、シュワルベのマラソンシリーズというタイヤが非常に重いですが世界最強です。

  • 軽さ:
    軽さは、基本的に非常に重要なキーワードとなります。タイヤなど外周部分の重さは走りに確実に影響します。

  • 転がり良さ:
    ホイールとの相性の問題にもなってきますが、例えば軽くコロコロっと、伸びる感じのあるタイヤは転がり良さが良いです。

  • TPI(しなやかさ):
    TPIは「Thread Per Inch」の意味で、タイヤのケーシングの密度の単位です。
    タイヤはゴムと繊維を織り込むようにして作られているので、この繊維の密度が高いとしなやかになります。
    TPIが高い方が、高級でしなやかと覚えておきましょう。

  • ビード:
    ビードはタイヤの耳の部分(端の部分)です。素材としてはビードが固く重いワイヤーか、折り畳みできて軽量なケブラーやアラミドがあります。
    折り畳み可能なものの方が性能面では有利です。







さて、もう数日すると4月、新年度となります。新年度は何かと新しい生活環境になる方も多いと思います。そんな時家具など何処で買うかとなると、モダンな家具を買いたい、あるいはリーズナブルでお洒落な家具と言えば最初にイケアを思いつくのじゃないでしょうか?


そんなイケアから、日本人にはそのフィロソフィーが共感しやすい、素材を大切に考えているデザイナーPiet Hein Eek氏の、量産でありながらハンドメイド感を目指した家具などが新たにラインナップに加わったということで、そのコレクションの発表会に行ってきましたのでご紹介します。


「不完全さ」「ユニークさ」を祝福

量産型の家具といえば、巨大な機械からまったく同じ新品の製品が
次々と出てくるところを想像しがち。

INDUSTRIELL/ インドゥストリエル コレクションは、こうした量産体制
につきものの均一性を転覆させ、人間味のある美しいふぞろいな
質感の製品を、手ごろな価格で実現しよう、というイケアならではの試み
です。こんな野望を持ったために、家具づくりの取り組みを一から考え直すことになりました。

デザイナーのPiet Hein Eekと組んで、私たちは木材、ガラス、陶器、
テキスタイル素材への新たなアプローチを開発しました。できあがった
数々のアイテムには、量産品としてはかなり規格外な、ユニークな人間味が宿りました。


IKEA – INDUSTRIELL collection


Google


しかも、当日はそのオランダのデザイナー兼職人であるPiet Hein Eek氏、そしてIKEAのクリエイティブリーダー Karin Gustavsson女史からもお話を直接聞けましたので、その辺も含めた私なりのユーザーから見た「INDUSTRIELL collection」の良さを、現物の写真も交えてご紹介できたらと思っています。


Piet Hein Eek - INDUSTRIELL collection


まずイケアの広報からは、イケアとしては北欧の家具を如何に日本の家に合わせるかを考えていますとの挨拶と、会場は船橋にある2016年にリニューアルしたIKEA Tokyo Bayだったのですが、その紹介でした。

IKEA Tokyo Bayはリニューアルした心地いい空間であることと、そのフロアマップとしてスタートとなる2階はレストラン、ショールーム、1階はマーケットホール・雑貨、そして1階の出口付近にはビストロを紹介。出口のビストロはソフトクリームが何と50円!!ですので食べて帰って下さい、とのこと。

そしてIKEAから今年計画している、今日のようなコラボの計画「イケアのデザインコラボレーション」を紹介してくれました。コラボの目的はやはり、新しいものを提供する努力をすることで常にお客様へIKEA来て欲しいのと、やはりコラボを通してIKEAだけでは考えていなかったアイディア、楽しさを実現できることだそうです。各コラボとも魅力的なものが多く今年はIKEAに行くことが多くなりそうな予感です。

  • 4月 DELAKTIG/デラクティグ
    ミラノを拠点とするデザイナー Tom Dixon氏とのコラボ
    オープンプラットフォームとしてデザインされたアルミニウム製のソファなどを提供予定だそうです


  • 5月 SPÄNST/スペンスト コレクション
    カリフォルニア州のストリートウェアのデザーナーであるCHRIS STAMP氏とのコラボ
    コラボではスケートボード、スニーカーなども提供予定だそうです


  • 6月 OMEDELBAR/オメデルバル
    BeyonceのファッションアドバイザーでもあるBEA ÅKERLUND女史とのコラボ
    ゴシック&グラマラスな雰囲気が特徴となるいようですね。


  • 夏 Norrahassel フォトグラフィー・コレクション
    カメラメーカーのHasselbladとのコラボによる写真展のようなものも開催されるようですね。



され、ここからがノルウェー語だと思うのですが「Industriell」なるキーワードを使用した「Industriell Collection」のお話と各アイテムの紹介になります。

モデレーターとしてはPiet Hein Eek氏のファンでもある、セレクトショップ「アシストオン」の大杉氏が参加されて、おととい来日したばかりのデザイナー兼職人のPiet Hein Eek氏、IKEAのクリエイティブリーダー Karin Gustavsson女史と交え、同時翻訳によるトークになりました。


ここは色々なお話があり私がメモれた範囲が中心とはなりますが、全体のテーマだったりPiet氏、イケアさんの思いなりはきちんとまとまるように箇条書きになりますが伝えたいと思います。ちなみに、あちらの方が「IKEA」を発音すると「イケア」ではなく「アキア」という風になるようですね。以下に大杉氏、Piet氏、Karin女史のコメントはO,P,Kとします。

  • Peit氏のIKEAの印象は?
    P:まだ職人ではない小さな頃からIKEAの家具はあった、とにかく皆が買えるモダンな家具の印象

  • IKEAのPiet氏とのコラボの印象
    O:IKEAからPietの家具が、えっ?と最初は思いました。

  • IKEAとのコラボについて
    P:もの作りの点で共通部分が多いと思ったし、いいデザインがすべてであり、いいデザインさえできればコラボは成功すると思った。

  • もの作りで共通部分の点
    全てのプロセスを監視し、理解して責任をもって最後まで作り、流通・梱包を含めて考えている点など、ものづくりのプロセスに共感できた、またその点でプロセスが似ていると感じた。

    これを具体的に3つのキーワードにすると以下。

    1 ハンドメイド - 少しずつ違うがプロセスルールは同じ
    2 物を無駄にしない
    3 インダストリー - パイン材業者に貢献したい

  • 廃材についての点
    P: 素材に対する敬意を持って仕事をしている、廃材を利用するのもそれ。日本は素材に対する敬意が凄い、オランダは素材は全部捨てるか使うか、でも日本は廃材の基準が違う、まちまち。50%捨てる場合もあれば、全部使う場合もある。素材をよく見ている。

  • 具体的にコラボにおいての工夫など
    P: [机について] IKEAの木は品質がよいが、どうもあのプラスティックみたいな木の感触が好きじゃなかった。


    なので、IKEAのもの作りのルールを満たすように、木の表面に素材の良さを引き立たせるための表面加工を施し、ハンドメイド感さを出した。


    P: [椅子について] 僕は椅子は片足で立ってグラグラしないことが品質のチェック方法だと思っている。だからねじを多用すると、長く使うとねじは緩み易いのでガタが来やすい。だから、ネジを多く使うのはやめよう、建築の技術も用いてねじ一本で止める、と決めたんだ。


    そのためにはしっかりしたパイン材が必要だった。またメンバーからはネジ一本でやるって出来るの? 証明してよと問われたこともあったよ。でも、僕が一番好きなコレクションなんだけど、この椅子がそれなんだ。


    P: [クロスについて] クロスも微妙に線が曲がっているので手書き感が出せた。ただ、これはソビエトの工場でマシンで編んでいるだけど、ハンドメイド感が出ている。


    最初は真っすぐな線によるデザインもあったが、自分で手書きしたもののデザインにしたんだ。


    P: [コップについて] 普通コップは1日で同じものをパーフェクに40万個位プレスして作る。そしてパーフェクかどうかはコンピューターによるチェックを行っているんだ。今回のコップは日本の薄いグラスからこういうのを出したかったと思っていた。そのために、それぞれ形が少しづつ微妙に違う日本の薄いグラスみたいなグラスをプレスでできるように色々工夫した。


    P: [ベースについて] ベースもそれぞれ形が少しづつ微妙に違う6種類を用意した。よく見ないと分からないかもしれないが、見ると違いが分かる。なので5分は選ぶ時間が必要になる。IKEAと話したときはそれはストアでは大変なことになるという話も出たが、いやいやそれが我々が求めていたものだという結論で一致して提供できるようになった


  • 最後に
    K:Piet氏は他のデザイナーとは違う、素材をうまく引き出す点がユニーク。彼とのコラボはまだ進行中のプロジェクトのように感じています。厳しい要求だったが、技術を変えるのか、要求を変えるのか、作り方を変えるのか、デザインのラーニングがあった。


    「Industriell」という言葉はIKEAはグローバルで提供するため、各国の商標や言葉の意味など実は色々なルールをクリアしないといけないのでこの言葉に決まるまでも色々と苦労はありました。

    日本については、日本の住宅を数多く見て、色々な色をアクセントとして使ってもらっていると感じた。


    P:大量生産と素材をリスペクトは相反するように見えるが、共通するのは100%活かす無駄にしないこと。僕は大量生産であっても注意深く作れば、きっと愛着できるもの、大切にしてもらえるものができるはず。

    大量生産はそういったバランスが大切。今回のコレクションで好きじゃないデザインは一つもない。一番気に入っているのは椅子。実は椅子は作るのが難しい商品でクオリティ要求もその分多い。

Piet Hein Eek


The Workshop: Piet Hein Eek (Roomed X Mendo)